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scar hearts
作詞 千梨
過去を背負った少年は
南の列車にひとり乗り
もう帰らない空を見て
手紙を窓から捨てました。

過去を離した少女は
南の列車にひとり乗り
大きな瞳で未来を見据え
地図を片手に添えました。

少年は鋼のような心をひきずり
灰色の瞳を少女に向け
少女は少年に問いました。

「重たくないですか・・?」


残酷で悲惨な過去を持つ少女の心は
針山のようになんでも受け入れ
場所を無くし針を受け入れなくなるほどに
ズタズタに傷ついて。

少年の鋼の心はなにも受け入れず
それでも優しい少女だけを
少年の心は受け入れて。


もう自由になりたいと
願うほどに虚しくて。
早く幸せになりたいと
願うほどに無力であって。

それでも前に進んでゆく
ふたつの心が決めたから。

 少女が初めて泣いたあの雨の日
 少年が始めて口を開いた。


 「もう傷つかなくてもいいよ・・」

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル scar hearts
公開日 2004/05/04
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コメント 初めての投稿です。この詩は・・物語のようなものです。この詩で少しでも前向きになれたらなぁ。と思います。
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