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あのころ
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作詞 神崎紫苑 |
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誰もいない教室
あの頃はあんなに騒がしかったのに
今となっては
教卓に立つ先生もいなければ
授業を受ける生徒もいない
いつも窓の外から楽しそうに笑っていた
鳥たちの姿もない
楽しそうに見えた教室も
どこか寂しそうに見えた
この教室は
何人の人と出会い
何人の人と別れたのだろう
楽しい思いでも
悲しい思いでも
人の数だけ知っている
僕もその思い出のひとつ
風が窓を揺らす
まるで僕を呼ぶかのように
呼んでいたのかもしれない
窓を開けると
冷たい風が僕の頬をなで
揺れる木の枝が
葉っぱと一緒に歌を歌う
おかえり
僕のことも覚えていてくれた
声が聞こえたわけじゃないけど
僕にはそう思えた
だから僕も忘れない
ここに
この教室があったことを
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