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弥生の憂鬱
作詞 omoigusa
1.
僕が生まれて十五度目の春
年上の女性に恋をした
やがて二人は恋人になる
無限の愛の言葉重ねた

「いつまでも一緒に居よう」
疑いもしなかったけれど
永久に続く二人の生活(くらし)
疑いもしなかったけれど…

君が生まれて十九度目の春
いつの間にか大人になった
僕は少し戸惑いながら
遠い背中に腕を伸ばした

「貴方が子供に見える」と
君は僕にそう言った
「独り大人になっちゃったね」
君は哀しそうに言うんだ

届きたくて伸ばした手を
下ろして嘲り笑った
聞きたかった君の声が
随分と重たく思えてきて…

窓を開けて
散り行く桜を見ながら
朝焼けが来るのを待ってる
2.
何もない様な桜並木に
名残雪がチラリと舞った
桜色の風に乗って
凍て付く氷が頬を割いた

「貴方が子供に見える」と
君の言葉が蘇る
「それでも大好きな人」
そんな言葉は信じられない

大地を染めるあわ雪の様な
君に抱く空虚な想い
白を彩る桜花の花弁
暖かく想いを包み込む

涙ぐんだ
今の僕の眼には
もう君の姿は映らない

紫煙を吹き掛ければ
灰になって散りそうな想い
なのに気が付けば君の手を
求めて独り泣いていて

もう疲れた
そう呟きながら
二つの瞼をそっと閉ざす

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歌詞タイトル 弥生の憂鬱
公開日 2004/04/21
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