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テガミ
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作詞 わた |
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お線香たいて
おまいりして
仏壇のお供え物つまんで
結構陽射しは強くって
やけどしそうなアスファルト
それを避けるように
涼しい石段にすわりこんで
たくさん笑った
最後の日には石段に呼び出して
「またいつか」
覚えてる?
楽しかった日々を切り捨てて
別の場所で新しい人生を
思い出してみたって
切なくしみじみするだけで
僕にはいらないって思ってた
ただ一人の友達へ
覚えていますか?
僕のこと。この詩(うた)をきいて
気付いてくれたら
覚えていますか?
あの日々を。何もかもがまぶしくて
何気ない会話。
今思い出そうとしても
なかなか思い出せなくて
よけい苦しくなるだけで
散髪屋さんの犬、
鎖外しちゃったの覚えてますか?
どっちのせいだと言い合ってるうちに
なぜか涙でてきたこと
一度だけ映画を観にいったこと
日が強すぎで、
看板が色あせて見えたこと
テストで同じ点をとったこと
あの普通な毎日が
僕にとってこのうえない幸せだった
そんなことを今ごろになって気付きました。
今、どこで何をしていますか?
僕は記憶の傍らにいるのでしょうか
「またいつか」いつなのでしょう。
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