|
|
|
消しゴムの魔法
|
作詞 EDEN |
|
『消しゴムに好きな人の名前を書いて
それを一人で使い切れば両想いになれるんだって☆』
友達のそんな会話を偶然キャッチ
よし 早速文具店にレッツゴー!
やった! 最後の一個ゲット!
もしかしておまじないの見込みあるかも?
不思議に自然と顔がほころぶ
おっといけない カウンターのオジさん変な目で見てるよ
お金を払ってお釣りをもらって
よし! 速攻で家に帰るぞー!
買ったばかりの消しゴムよし!
マジックペンよし!
ついにあの人の名前を書くときがきた
なんかドキドキしてきたよ・・・
『どうか両想いになれますように』
―ご飯よー!―
ってもうお母さん! せっかくいい気分に浸ってたのに!
でもお腹はなっている・・・
名前書くのは夕飯のあとにしよう
恋する乙女もやっぱりご飯には勝てないね
今日の授業は苦手な数学
あ、間違えちゃった こんなときこそ魔法の消しゴム☆
使えば使うほど消しゴムは小さくなるけど
使えば使うほど貴方への想いは大きくなるの
こんなにも膨らんだ恋心を貴方は気付いてるかな?
もうすぐ使い切る魔法の消しゴム
ちゃんとペンケースの中にいれて、と
あ! 手が滑っちゃった!
ころころ床を転がる消しゴム
それを必死で追いかける私
あ、誰かが拾ってくれた!
お礼を言おうと思って顔を見たら
え・・・嘘・・・・・・
消しゴムに書いた名前のあの人
『ほら』
そう言ってあの人が消しゴムを私に差し出した
どうしよう・・・ドキドキして声が出ない・・・
受け取ろうと差し出した右手も震えて上手く受け取れない
一瞬だけ貴方と私の手が触れた時
心臓が一気に爆発! 私今変な顔してないよねっ
『あ、ありがとっ』
震える声でやっとお礼が言えたよ
貴方は笑って教室を出た
私は嬉しくってしばらく動けなかったよ
使い切らないうちに起きたおもわぬハプニング
もしかしたら本当に見込みあるかも?
今このおまじないの行方を知っているのは
恋の神様一人だけ☆
|
|
|