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あいつ
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作詞 れぉ |
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英語の教科書開いたまま
なんとなく見上げた空は
切ないくらいに青かった
斜め前の席
同じように教科書開いて
手のひらの上に顎のせてる
あいつはきっと夢の中だ
後で絶対頼まれるから
黒板のアルファベット
ちゃんと写した
問題の答えなら
あんなにすらすら言えたのに
どうしてこの想いは
伝えられないのかな
あいつの隣
あたしじゃだめかな
いつだって
いつも同じところについてるあの寝癖
すぐに直してあげるのに
制服の袖 強引に曲げて
小学生みたいに走り回る
こんなに大きな空だって
僕の心の穴に比べたら
ものすごくちっぽけなものなんだ
いつもうるさい声が聞こえる
席が窓際だからしょうがないの って
みんなにばれないよう
席換えたの
僕は知ってるよ
後で絶対言われるから
わざと大袈裟に転んでみる
ふざけて叩く その肩も
ほんとはそっと
抱きしめたいのに
あいつの隣
僕じゃだめかな
いつだって
寒がりな君を
すぐにあっためてあげるのに
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