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Period
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作詞 桃寿 |
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気まぐれに吹いた風に揺り起こされて
まどろみの記憶に溜め息を洩らす
失った日々の隅 忘れてた場所に
夢の中拾ったピースをまたはめてゆく
ふと見上げた空 薄らいだ冬の色
早咲きの一輪 誰かの笑顔に重なる
唐突な想い出に驚かされるのは
傷ついた自覚なんてまるでないから
悔やむものは無いのかとでも
問いたげな空から舞い落ちたのは
涙のように頬を撫でる 儚く白い想いの結晶(かけら)
綺麗すぎる切なさをどこからか連れてきて
独りきりに慣れた胸に熔けて滲む遠い声よ
寂しさを呼ぶ前に どうか雪に埋もれてしまって
紡いできた時間を忘れるのに意味はなく
嫌いにもならずに それでいいと思った
諦めたはずの愛はまだ残って熱を放ち
逝くあてもないなんて認めたくなくて
引き際に交わした約束
誓いにも似た笑顔 信じたいのに
硝子の向こうの闇に映る声にならない蜃気楼
冷たさに触れ抱き込めば痛みだけが押し寄せて
脆く崩れ落ちそうなひとりよがりの星空が
見えない愛を飾ってゆく 煌きだけを繋ぎながら
降り頻る祈りの欠片 蒼い焔に揺らめいて
静かに零れる想いを冷たく包んで・・・
涙のように滑り落ちる 儚く燃える白い想い
鮮やかな後悔さえも手のひらで雫に変わり
立ち竦む胸に響く 遠ざかる声を見てる
痛みのない傷口を透明に濡らしながら
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