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親父と俺の言い訳
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作詞 哉也 |
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「「ただいま〜」」
二人の声が重なる
PM10:30
「二人とも、今何時だと思ってるの?!」
お袋はいつものように怒鳴り始める
「「10:30」」
また声が重なる
俺達は門限破り常習犯
お袋は門限破り取締官
ちなみに姉貴は彼氏ん家
なんで俺だけダメなんだ
俺にも一応彼女がいるのに
なんで門限9:00なんだ
俺が中学生だからなのか?
親父が飲兵衛だからなのか?
いやそれは関係ないだろう
だってお袋も飲兵衛だもん
毎日チューハイ三本空けるし
お袋に「お風呂、ご飯、勉強」って言われた
あんたに何がわかるんだって言ってやりたいけど
そんな事言ったら殴られるから
口にチャックをつけておく
Oh ちょっと考え過ぎかも
Oh ちょっと頭を冷やすか
Oh お袋また酒飲んでる(四本目)
Oh ちょっとベランダ寒すぎ
こんな俺だけど
愛しい彼女がいるんだぜ(OLだけど)
そこんとこちゃんと考えてくれよな(バレたらやばいか)
こんな俺の親父だけど
けっこう収入いいんだぜ(月35万)
だけど半分以上飲み会で使うんだ(そりゃやばい)
親父は毎日忘年会新年会
俺は毎日勉強勉強
お袋は毎日チューハイ飲んで潰れて
姉貴は毎日お泊り会(いいねぇ)
あぁ なんか損してねぇか?
あぁ なんか俺だけ淋しい
あぁ なんかつまらなくねぇか?
あぁ なんか俺だけ空しい
この広い世界に
たった一人しか居ないのに
それを見とめてくれる人が
一人も居ないのはどうして?
別にお袋が居なくたって
生きていける年だけど
やっぱりいなくちゃつまらないから
まだまだ長生きしてくれよ
急に親父が真面目になっても
小遣い増えていいんだけど
そんなの俺の親父じゃないから
毎日程々に飲んでくれ
姉貴が明日結婚したって
俺には関係ないけれど
相手の花婿誰だろうって
結構気になったりするんだよ
あぁ 俺って素晴らしい
あぁ 絶対素晴らしい
あぁ きっとこのままでも
あぁ 絶対幸せになれる
だからこれからも言い訳をしよう
門限破りの言い訳を
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