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文学青年
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作詞 鷹 |
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摩天楼がそびえ立つ帝都にて
あの日の潮騒が理想の憧憬を鮮明にする
是は単なる葡萄酒が回っただけなのか
或いは白昼夢か
形而上に良識を持ち込む君は白痴
形而下で芸術を語るのは無意味
狂気をはらまないものはただの偶像
美とは漆黒の闇に存在する
僕を愛してくれないならば消えてくれ
僕は愛の殉教者ではないのだから
嫌いなんだよ 束縛とママゴトの恋愛は
「もっと光を・・・」 ゲーテのように独り呟く
神楽坂の小さな窓の小部屋にて
この偏頭痛と眩暈の原因は何なのか?
昨日抱いた女が残していった残り香なのか
或いはマルボロの煙か
梅毒持ちの娼婦に興味はない
女は黙って見られる絵画だから輝く
レモン色の月の光すら化粧にしてしまう
男は黙って眺めてればよい
僕は終わりのないものを求めている
それは砂の楽園のようなものだから
嫌いなんだよ 永遠の愛という戯言は
「神は死んだ・・・」 ニーチェのように独り呟く
すべては虚無なんだよね
いっそ終わりから初めてみようか?
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