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水葬。
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作詞 日誓七海 |
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もう動かない貴方に冷たいキスを捧げましょう
なまじ温かい言葉はかけないで
冷たいキスと言葉だけ残るように
いつか見た川に流してあげましょう
川の底まで透き通る 清らかな水へ身を任せなさい
瞼を閉じて口をあけて
冷たい愛だけ注げるように
いつか動けない足で
いつか痺れきった手で
支えるものは無かったとしても
清らかな水をたくさん飲んで
貴方が私だけ忘れられるように
このお水にお願いを
もう動かない貴方に綺麗な花を捧げましょう
朽ち果てた体を蝕むように
全てを吸い尽くしてしまうよう
いつか見た海にたどり着くでしょう
深い緑と深い青と 静かに揺れる波だけに
耳を澄まして唄を感じて
散り行く珊瑚の泡沫だけに
いつか壊れてしまう目で
いつか消えてしまう耳
使える機能は無かったとしても
静かに浮かぶ花に目をやり
貴方が私だけ忘れられるように
このお花にお願いを
たとえ動けなかったとしても
たとえ壊れてしまったとしても
支える物さえ無いとしても
貴方を水葬してやってから
貴方が私を忘れられるように
この風にお願いを
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