|
 |
|
花びら
|
| 作詞 ゆく |
|
とうに朽ちるために 乾いた花びらが
いまだ茎にすがりついている様なのです
奇跡と呼べば美化できましょうか
とんだ恥で御座いましょう
ゆえに戦意は沈んで施せないのです
いまも水面に浮かぶは淀だけなのです
奇跡を待てば叶いもしましょうか
とんだ人形になりましょう
洗いましょう 流しましょう 人の世の濁りも全て
捨てましょう 許しましょう 其れで済むのです
たれに云われた言の葉でしょうか
ふいに散りゆくとき 乾いた花びらが
いまだ立てぬ私を見て笑ったように見えたのです
奇跡と呼べば美化できましょうか
とんだ末路になりましょう
拾いましょう 守りましょう 人の世の美しき全て
知りましょう 往きましょう 其れで済むのなら
たれに云われずとも参ります
埋もれてしまえばよろしかろう
|
|
|
