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ある男と人魚のお話
作詞 実輝
『人魚の肉を食べれば、不老不死になれる』
それを聞いた人々は、人魚を探し求めた。
そんなある日、美しい女が
貧しい男の破屋にやって来た。
女は男にこう言った。
「金がたくさんほしくはないか?」

美しく、穢れのない女を捕まえればいい。
そしたら金ももらえて、肉を食べて不老不死にもなれる。
「たくさん金がもらえて死なないのなら喜んで引き受けよう」

海に罠をしかけて、時が来るのを待った。
すると、出てきたのは見たことがないほどの美女。
その女には足がないのだ。
本物の人魚を見つけてしまった。
人魚は罠に近づいた。
みごとに罠にかかったのだ。

美しく、穢れすらない美女だ。逃がさなければ。
そう思った男は、罠をはずし、人魚を抱えようとした。
「お前、どこへ行くつもりだ!人魚だけは渡さんぞ!」

それを聞き、抱えて走り出した。
後ろからたくさん追いかけてくる。
行き着くは森の奥の罠。
捕まってしまったのだ。

女を裏切っていた男は
最後まで人魚を守り続けた。
切っ先を向けられた男は
最後に人魚に微笑んだ。

それから人魚がどうなったのか、誰も知らない。
人というものは寿命があっての人なのだから。
不老不死などなくていいと命を持って教えてくれた。
    −ある男と人魚のお話−

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歌詞タイトル ある男と人魚のお話
公開日 2007/01/10
ジャンル ポップス
カテゴリ その他
コメント ちょっとカルマの坂入ってます。。黙こういう話があったかなあ?と思って作ってみたのでよければみてください。
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