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花の雫
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作詞 黒子 |
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アスファルトの隙間の中で
上を向いて泣いていた
差し込んでくる太陽の光を
眩しそうに見上げてた
届かないと思いながらも
微かな声で歌い続けた
暗くて狭いコンクリートと
冷たくて静かな秋の空気
風が吹けば木々を鳴らして
夜は暗くて明けるのは遅い
朝は遅くやって来て
太陽はすぐに沈んでいく
一人で「涙」と呼ばれる
その透明な雫を滑らせ
一人で「歌」と呼ばれる
音を紡いだ孤独の歌を
只、ただ一人で歌い続ける
誰か 誰か 僕を見つけて
誰か 誰か 手を差し伸べて
誰か 誰か 僕を愛して
誰か 誰か 誰か…
アスファルトの隙間の上で
一つの小さな花を咲かせる
踏まれても折れることは無く
太陽が沈み往くこの広い空を
目を逸らさず見上げ
届く事を願い信じて
精一杯に歌い続けた
太陽の光を浴びて
声が涸れるまで
その短い命が尽きるまで
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