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始発駅
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作詞 某P |
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今年初めての雪が始発駅を白く染める
凛とした空気のホームに並び立ち
風を伴い空席だらけの電車が滑り込む
打って変わって緩んだまどろむ空気
銀の月が並び座る僕達を見下ろす
隣同士なのに近付けない遠い島の
冬の住人達を
微妙な距離に戸惑いながらもたれ合って居よう
遠い島の冬の二人
このままそっともたれ合って居ようそうすれば
あなたのへ海路も開ける
僕は逃がさぬように捕まえて壊さぬように
そっとあなたの掌を包み触れる
遠い島の住人同士なのにほらこんなにも
暖かい血が通っているのを感じるよ
銀の月光が並ぶ二人の隙間を融かす
僕が欲しいのは近づけないあなたへの
荒海を渡りきる力
このままそっともたれ合って居ようそうすれば
あなたの海も鎮まる
このまま時間をかけて隣に居ようそうすれば
あなたの心も融ける
ゆらりゆらりと電車が走る
冷たい見かけのそいつは
規則的な鼓動を打っては
安らかな子守唄奏でるはずさ
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