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悲愛
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作詞 MISAYA |
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疲れることも知らずに 泣き続ける鈴虫の声
秋の夜の穏やかさに いつしか心まで癒されて
月は遠い雲の上 風はただ優しく頬撫で
涼しげに、静かに町は もうすぐ来る明日の日を待つ
次第に更けてゆく夜は 家々の灯りを消してゆき
残るのは点々と続く 古い街灯のゆらめき
心地よい眠気に誘われながらも
あと少しこの時を感じていたい そう 思ったんだ
このまま続けばいいのにと 未だ部屋のなか独り
祈りは誰にも届かないまま今日と共に消えてゆくけど
「まだ夢には行きたくない」こんなに優しい気持ちに
なれるなんて 今まで知らなかった。
どれほど時が過ぎたろう 気がつけば音もない世界
独りきり愛を探して いつしか眠りについていった
星はいつもと変わらず 到底見えるはずなくて
夜と雲が重なって 空は灰色に染まっている
少しでも強くなれたら 伝えられた想いの先
今もまだ誰一人にも 知られることのないままに
喩えられない愛しさと 伝えることを拒んで
忘れ去って この今に至った。
優しい笑顔を忘れない いつか部屋のなか二人
時間を忘れて話したこと 今も輝き消えないまま
ふと現実に帰れば解る まだ夢を感じていたい
あんなに幸せだったことを 今更噛み締めてた
明けゆく日々の隙間を ただ歩いてた あなたの隣で
声はやがて鳴きやんで 新たな日がやって来る
遠くなるいつかのその愛を 今もまだこの胸に
留めて、捨てることは出来ない
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