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浮き舟
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作詞 ロスト・エンジェル |
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浮き舟には行き先も分からぬ 夜明けの海を目指すだけ
僕の手も耳もかじかんで冬の海が動き出す
見知らぬ街に見知らぬ他人 舟人の目も足も決して留まらない
そこには何も無い 退廃した街が静かな海に呑み込まれるのを待つだけ
だってそうだろ ならばなぜ海は彼らに祝福をもたらさない?
魚も取れず餓えていく小さな島の人間達を見捨てるのはなぜ
だってそうだろ 彼らは何もする気がないのだから当然だ
魚は遠い海に泳いで この島には静かに潮風が通るだけだ
どうして誰一人海に出ようとしない?
だってそうだろ 恐れてばかりの心に祝福なんてこないものさ
そのままで行けば きっと彼らは海の藻屑だ
だって だって そうだろ
だから父も母もこの海に消えていったんだろ
だってそうだろ
そうでないなら いったい 何故
彼らは消えるはめになったんだ
だってそうだろ
きっとそうだろ
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