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幻の蝶のように
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作詞 季 −minori− |
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夜の部屋に蒼い光が届き
僕は一人冷たい床に身を寄せてた
白いドレスが風に揺られ
ヒラリ 舞い降りた君に僕は眼を見張った
空を舞う君の髪が
風に流されキラキラと光る
これは夢か 現実なのか
区別もつかぬその中で考える
君のこと知らないはずなのに
なぜか懐かしい気がしたんだ
君はどうしてここに来た?
愛しくて思わず手を伸ばしていた
君は幻の蝶 光を受けて笑う
捕まえたと 手を広げても
そこに君の姿はなく
僕の元に残る眩い羽は
君の化身だと 愛おしく想うよ
毎夜現れては消えていく
現実と夢の境界線に立っていた
月光だけが僕の明かりで
そこには風が吹きカーテンを揺らし
僕が座っていた
さあ 風が満ちた
怖がるものなんて無いのだから
いつものように降りて来て
当たり前だったはずの時間は
突然ふいとどこかに消えた
こんなに僕の心を奪っておきながら
僕の腕の中に 羽だけを残して
君は幻の蝶 風を受け舞い上がる
掴んでも掴んでもすり抜けていく
感覚が 残ってるんだ
今、握り潰してしまいたいほど
君の化身が憎くなった
夜に向かうは君の元
君が向かうは闇の先?
明日会えるよう祈ろうか
明日があるよう祈ろうか
温かな涙が頬を伝って落ちた
籠の中 過ぎし日を思うの
貴方の傍へ行く事を許された
幸せだった 嬉しかった
私のことを受け入れた貴方に愛されたこと
籠の中 明日は逃げ出そう
手を伸ばしても取れない鍵を
誰かが拾ってくれるよう
あぁ 貴方は私の愛するただ一人の人
貴方の傍に居られたあの時間だけが
私の愛した時間
きっと貴方は来ないだろう
きっと私を憎むのだろう
それでもいい 嫌われても愛してる
僕は闇色のカラス 君の羽喰い千切る
呪われた黒を纏い 君を切り裂く
君の羽は今も尚輝いて
僕の元に残るのはいつも空しさだけ
僕は闇色のカラス 傷付いた君を追う
傷付こうと何処までも 君の為になら…!
愛した君とずっと夢を見たいから
僕は君がいるならそれで倖せだから
何処だろうと構\わないよ
僕の千切れた翼で
どこまで生ける?
どこまで飛べる?
愛した君は籠の中
君の傍にいたい
呪われたっていい
何でもいいから
僕らは闇に溶ける 風に舞う君の羽
輝ける君の横で僕は息絶えよう
この翼 失くして
君が手に入るなら
僕は君の傍へ行く道を選ぶよ
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