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La collina che colpo di vento
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作詞 E-L-E |
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「嗚呼 丘の上に一つの命の天秤。風が吹けば どちらかは沈むだろう。」
第10巻 266ページ 捨てる意志がなければ 始まらない
「たとえ愛情が幻想でも たとえ同情が偽善でも
まったくかまわない世界 それが夜の楽園
それすらも本物と信じる くだらない思考の異端者
0と1を天秤にかけ 信じた瞬間足元から崩れ落ちる現実
ああ 両方を水平に保つにはもう遅すぎた。
あとはただひたすら堕ち行くだけ。 」
握る其の手は慌しく
握られるその手は苦しそうに
夜の静寂を突き破った
徐々に遠のく街の灯り
苦し紛れの嘘など
その場凌ぎでしかない
ドラマのような逃避行
命を全て捧げ
逃げ出した
くだらない
勘違い
それだけで
たった少しの人生で
夜の楽園を本物と盲目
自分に酔った没落者
それが全てだと思い込み
気づかないふりをし乍ら
檻を蹴って逃げ出す
巻き込まれた少女は
悲劇を求めさまよう
遅すぎた
天秤に
かけたのは
Dead or alive
「自由への小切手を手に 車で 船で 逃げられるならどこまでも逃げる二人」
「もう少しだ」
[今なら戻れるのよ!]
「俺はこの永遠を望む」
[嘘だってわかってるのでしょう?!]
『さあさお二人様いらっしゃいませ。何処まで逃げますか?天国?それともこの世という地獄?
船賃でしたら少しもいりません。貴方方の生と死だけを量りそれで決めますから 』
そして銃声が響いた。
「俺が真実だ。俺が正義だ。俺が愛した女は俺の為に死ね。」
『ああ、そんな貴方には死こそが相応しい。』
全てを悟った女は口を開いた
偽りの楽園に溺れた蜜蜂を
剥がれ落ちた張り紙は死神の呪い
元締めの女は拷問の準備を
嗚呼知らなければよかった真実がそこにはあったのに
でも人はその禁約を破り全てを知りたがろうとする
それは己を破滅へ近づけるための
道具に過ぎないというのに
『ここなら永遠が味わえますよ。苦しみにもまれるという永遠を』
たとえ相手から求めようと
たとえ自分から求めようと
あるのは虚飾のみ
それをわかっている者が集い
それを一つの生業とし
外界との区別をつける
現実など求めてはいけない
そんなものはここにはありはしないのだから
現実を求めたいのなら
天秤を傾ける覚悟を
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