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老いて尚
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作詞 神瀬影光 |
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疲れた背中のその意味が 何かは分かってた
羽織るカーディガン変わらずに あなたに似合ってた
無言の会話が多くても 全てが分かってた
伴う痛みも我慢して あなたに寄り添った
深くは知らない仲でした 敷き布団の間隔は少し開き
月日は流れて 安らげる唯一の場所になりました
老いて尚右手を握り締め 皺だらけの頬にキスをして
生きる道がそばにある事を あなたと確かめる余生
50年たっても隣には 変わらない温もりと面影
愛でるべき存在の強さを 無い奥歯で噛み締めよう
閉じてくまぶたのその意味が 何かは分かってた
かけるタオルケット変らずに あなたの香りがした
深くが知りたい仲でした 年甲斐など無く並んで歩き
時代は過ぎ行き 悪びれず云いたい事が云えました
古ぼけた思い出に重ねて 新たな時間を刻みこもう
ただ想うが故の安らぎを あなたと確かめる未来
季節の変わり目に風邪を引く 僕を看病してくれる人
痛み入るあなたの優しさを 細い腕で抱きしめよう
視力は落ちてあなたが見えず 耳は遠くて声が聞こえず
それでもそばにいる幸せを あなたと確かめる時間
老いて尚右手を握り締め 皺だらけの頬にキスをして
生きる道がそばにある事を あなたと確かめる余生
髪が抜け落ち歯が崩れても 昔のまま味噌汁は美味い
愛すべき存在の強さを 若い頃と同じように
力強く抱きしめよう
老いても尚抱きしめよう
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