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Lilith\'s wish
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作詞 E-L-E |
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「開いた悪魔の祭典 それは全てが幻惑で 全てが偽善だった。
一度転がった石は 坂の下まで止まらない」
第21巻 379ページ 嗚呼 我を崇め給え
赤く染まりし大地 そこに辿り着いたのは 全てを忘れた女
着の身着のままで逃げ全てを思い出そうと世界の果てを目指していた
「ようこそ薄倖の少女よ」
手に取ったその男 ピエロのような仮面付け 女へと話しかけた
「さあ共に行こうじゃないか 鎖など千切り捨てて」それは歌うように語る
星屑を食う魔獣 刻まれた三つの数字
闇の世界を照らした 首吊りパペットの微笑み
「他人の楽園など信じるものではない 私こそが真実の楽園の主なのだから!
さあ皆の衆私についてきたまえ 楽園は誰も拒みはしない!」
冷たい手の男が 空へ向かって吼え続け マントを翻し歩く
其の姿はまるで 神に敵対するオーギュスト 全てを拒むような思想
嗚呼それはまるで一つの 舞台のような愚かな演技 最後は無に還すと言うのに
未来への希望に等 何一つ導くものはない 少しでも動けばそこは混沌
「例えそれが虚実でも 縋れるものには縋ろう」
嗚呼人間とはどうして こんなに愚かなのだろうか。
常に他人をあざ笑い 常に自分を愛し 常に他人を傷つけ
進む行く模造楽園 やがてその集団は己の住処へ消えゆく
「それは 月のように照らされ
それは 星のように散らされ
それは 陽のように焦がされ
それは 風のように薙がされ
それは 海のように満たされ
それは 空のように消えさる
嗚呼 人はどうして愚かなのだろうか 常に自分が上位だと信じる」
「何事にも特別はないのに」
「やがて果てのない妄想に一人 一人と気づいてゆく
楽園など何処にもありはしない 全ては等しく平等だと
嗚呼 リリスの願いはここに一つ灯った。
楽園など信じる必要はない 信じるのは己のみであり 誰も信じてはならないと」
何が「真実」で何が『嘘』そんなことは永遠に わかりはしないというのに
また一人夢想を生み出し また一人楽園という混沌の扉を開く
「さあさみなさまご一緒に…異形の者を追い出しましょう…我らの楽園のために…」
少女の胸に刻まれた文字「L」それは
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