|
|
|
シンデレラ
|
作詞 神殺鬼 澪夜 |
|
独りいつものように
家族のパーティを見届けて
独りいつものように
家で留守番
『嗚呼 何が悲しくて 嗚呼 何が困難で
こんな生活を続けているの?』
玄関のチャイムが高く響く
ドアを開けると
長いローブと杖の魔法使い
『君の夢を 少しだけ 叶えてあげても良いんだけど
一つこれだけは守ってよ―\』
カボチャの馬車の中で
風景を目にしていると
フッと魔法使いの言葉が頭の中をよぎる
『十\二時には帰るんだよ
魔法の効き目はそこまでだから』
もうすぐ十\二時 そろそろ帰らなきゃ
出会えてよかった
その気持ちと同時に 現れたのは
惨めな姿は見せたくない
のその気持ち
石階段を下りる
途中でガラスの靴が落ちたけど
気にせず駆け下りる
なんで世界は こんなにも
平等にできていないんだろう
なんで世界は こんなにも
憂鬱の塊で出来ているのだろうか?
独りいつものように
部屋に居て
独りいつものように
泣きながら
『嗚呼 何が悲しくて 嗚呼 何が困難で
こんな生活に戻らなきゃいけないの?』
数日後皇子様が家へきて
『この靴をピッタリではける人を探してる
その人が あの人だから』
靴はピッタリ
皇子様も気に入ってくれた
あの時の魔法使い 有難う
あの時の皇子様 逢えてよかった
けど 結ばれる訳がない
皇子と平民 その差が
HAPPY ENDではおわらせてくれなかった
|
|
|