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面影呪縛
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作詞 空摩 茉莉華 |
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華のように華麗に生きる
貴方を愛してるなんて言わない
私にずっと従っていれば
きっと幸せになれるでしょう
我侭ばかり言ってるそんな悪い子は
紐で括り天井からぶら下げてあげる
苦しみの顔に手を添えてあげましょうか
淡い唇に接吻のご褒美を
銀のフォーク舞いシャンデリア踊る
晩餐会のそのご馳走は
盲目の美少年 穢れの無い
その躰血を啜りませう
髄の奥まで啜りつくしてから
身・骨を地に捨てたのなら
君の味が口の中に広がる
筆舌尽くしがたき馳走
蝶のように踊子は舞う
空には月光 空蝉の音色
横顔に灯る兄の面影は
私を呪縛から解放さない
食卓のアペリチフ 濃い色をしたリキュール
滴る赤い液体はリキュールに混ざる
息絶え々々の君 助けてあげましょうか
ならば 跪き指輪に誓いのキスを
娼婦の愛に溺れし若人に
一時の安らかな眠り 休みを
その身体私に預け下さい
疲れ火照りしその身体を
花のように踊子は微笑む
全てを受け止めるように手広げ
舞台に立つその姿はまるで
遠い姉の影がどこか重なる
鳥のように少年は飛ぶ
この世の全てを見渡すかのように
私の姿を見つけたのならば
今一度この手を掴んでほしい
風のように娼婦は舞い踊る
胸に悲しみを抱き続けるよう
髪を解き簪をはずす
その姿には遠い日の思い出
月にむかい天使は歩む
また戦いに身を捧げるために
戦うその横顔に映る
二度と忘れはしない兄の面影
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