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街猫
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作詞 SAMURITA |
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泥だらけの猫がいる
いつからなのか野良猫で
高い壁に囲まれた
人影の無い路地にいる
か弱い声を振り絞る
どこかの誰かに聞こえるように
何度繰り返したのだろう
彼は未だにここにいる
空はいつも高く彼を見下ろす
その空に届くように
その声は遠く...遠く...
鳴らない鈴を首にかけて
揺れるがままに歩を刻む
自由なのか見捨てられたのかなんて
本当にどうでもいいことだから
見下ろしてくるその影は
伸ばされてくるその腕は
せまい檻にとらわれた
遠い昔の懐かしさ
背を向け揺らす尻尾
背を向け去る影へと贈る
何度繰り返したのだろう
彼はこれからもここにいるんだ
泣き声は鳴き声に
いつからか変わり
今を生きるにはもう
泣けなくて...なくて...
眠らぬ街で眠りについて
誰彼の声で目を覚ます
自分の寝床とかよく言うものは
望んだ場所だと知っているから
濁った水も飲んでやろう
腐った果実に食らいつこう
与えられてばかりだった
爪があることを知った
今日も今日が過ぎてゆく
明日も明日がやってくる
街が変わりはしない事だけは
眠りに就くときわかるんだ
いつまで経っても野良猫で
街のどこかで鳴いている
声は強くいつも響いてる
ただあなたに聞こえないだけで
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