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石の掟 〜欲〜
作詞 729
村に 一つだけ何でも願いを叶えてくれるという
石が3つ存在する 石には掟があり
「一人の者が 二つ望みを言ってはならない」
そう 村の者達に言われていた


ある少年は その石を見つけた
石のことは誰にも言わず 隠し
そして 願いごとを言った


“僕には友達がいない 
僕は友達が欲しい たくさんの友達が欲しい”


石は白く輝き その光が少年を覆った
そのとたん少年は 村の人気者になり
友達がたくさんできた


ある日少年は 富が欲しくなった
人気者という名誉を手に入れた 少年は
金が欲しくなった


そんなある日少年は また石を見つけた 
掟のことは 村の者達に聞かされていた
でも少年は迷信だと思い 欲に心を支配された 
少年は願いごとを 石に言った


“僕は金が欲しい 富が欲しい 
一生無くならないくらいの 金が欲しい”


少年が願いを言っても
石は黒く濁るばかりで 何も起きない


“何も起きないじゃないか
金はどうした 富はどうした
こんな使えない石 壊してしまえ”


少年が石を壊そうとした その時
黒い光りが放たれ
その光は 少年を覆った


光が消えたとたん 少年に次々と不幸が訪れた
親は病で亡くなり 兄弟は事故で死んだ


「人気者」と言われていた少年も
「疫病神」だと言われ 彼の周りには
誰もいなくなった


“すみません 許してください
こんなことになるとは 思ってもいなかった
元に戻してください”


少年が石に謝ったって
石は何も 光ることはなかった


そしてついには 少年も
病にかかってしまった


“僕は 何てことをしてしまったんだ
欲に心を支配され 我を忘れてしまった
神様 許してください
こんなことになるとは 思ってもいなかった
どうか神よ 僕を許してください・・・”


少年がいくら 謝ったって
病が治ることはなかった
少年は苦しみながら 死んでいったのである


あの石の掟には まだ続きがあった

“一人ノ者ガ 二ツ望ミヲ言ッテハナラナイ
望ミヲ言エバ 石ハ黒ク濁リ
黒イ光ガ放タレ ソ\ノ者ニハ災イガ訪レルデアロウ 

欲深キ者ホド 己自身ヲ滅ボスコトニナル”

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 石の掟 〜欲〜
公開日 2006/06/23
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント 人の欲について書いた、詩です。物語みたいな感じになっています。
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