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●街・イルミネイション●
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作詞 ●殻虚● |
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愛も無い僕に 在るものは
ポケットの中にある 僅かな銀貨
これでは 愛も夢も買えないね
「大丈夫」と 気安く声を掛ける君が 大嫌いだった
街灯が照らす顔が
悪魔のようで マリアのようで 僕は泣きたくなる
この銀貨で どこまで行けるだろう
誰も自分を知らない場所に 逃げ込もう
ざわついた町並みは 全員同じ顔
性悪な笑顔の裏は 趣味の悪い妄想
疲れ果てた僕に 在るものは
綻びだらけの 微かなプライド
ここには 希望も絶望もないね
「愛してる」と 気軽に口にする君が 大好きだった
裏通り交わる行為
癒されるようで 哀しい行為 君と泣いていた
この銀貨で 何ができるだろう
君の欲しがっていた靴を 買ってあげよう
静寂なアパートの 古びたドアのノブ
小さな希望を君に 託すようにサヨナラ
全てを無くした僕が 欲しいものは
次生まれたら 小さな花で
せめても 愛してもらえる僕で
僕を無くした君に 祈っているよ
赤い靴を履いて 少しだけ泣いて
君には 幸福の星降り注ぐように・・・
満天の空の下 全てに・・・ さよなら
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