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帰路
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作詞 sunny.com |
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三年前の帰り道
2人とも傘がなくて、梅雨を浴びていた
肩を濡らす水は冷たくて、触れてきた君の掌は熱い
雷鳴にかき消されそうな低くて柔らかい声
雨音に混じって、私を好きだと言うのが聞こえた
その一言が、私を守ってた柵を打ち抜いた
その先にあったのは 鮮やかで 危なくて 煩くて 綺麗な 君と生きる世界
それを手に入れた時から、あたしは代わりに失ったんだ
なくしたのは 君の居ない世界
一瞬で持っていかれた、君を知らない世界
いらなかったから、喜んで手放した
もうそこへ戻るつもりなんてなかったから
三年もたったのか、と
相変わらず傘がなくて、2人で雨に叩かれる
肩を濡らす水は冷たくて、触れてきた君の指が震える
どこか幼さの消えた、でもやっぱり君の声
雨音を遮って、さよならと言うのが聞こえた
その一言で、2人の歩いてた道が壊れた
その先にあるのは、一緒には行けない世界
帰らないと、
君の指先に背を向けて、私は気づいたんだ
あの日なくした 君のいない世界
一瞬で持っていかれた 君を知らない世界
どうしたら 返してくれるの
どうやったら 戻ってくるの
あの日なくした 君のいない世界
一瞬で持っていかれた 君を知らない世界
どうしたら 思い出せるの
どうやったら そこへ帰れるの
時間がたくさん経てば 帰り道を思い出すかな
君に出会う前の過去(ころ)へ
君を知らずに生きてた私へ
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