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学食の隅、再生する僕等。
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作詞 コック・ロビン |
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右手人差し指、先端
小さな切り傷 水が染みて気付いた
それが三日前
針程度の細さの瘡蓋が
足元に落下して もはや見つからない
それがたった今
隣では 恋を失った友が
人生に絶望している
大げさなロマンチシズムを聞きながら
一年後の彼を想像してみれば
それはずいぶんと容易い
人間というのは
複雑ぶっているが案外単純な生き物のようで
剥がれた瘡蓋のことなどは
すぐに忘れて
新しい傷をこしらえるべく
いたずらに触れ合うだろう
そして
残るのは美化された感傷だけ
それは丁度
何秒後かの僕の指先の皮膚
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