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銀糸雨
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作詞 月出 空屡 |
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静かに影堕とす雲は
自らその静寂を破る
一心不乱に地面に向かう
水音が爆音の様
弾かれた雨はまた
新たな水音を生み
ゴミ漁りをやめた鴉の
羽根に重さを増やしてく
焼けつく程煌く粒の輝きに
貴方の光を見出してしまった
僕にはとても 近づけないだろう
僕ですら触れられぬくらい
闇に染まりすぎた僕には
それでも貴方を 想う僕がいて
それを許さぬ世界が在って
ほんの少し触れただけで
消し飛んでしまうだろう
破れた翅すら許されぬ
獣の様な僕には
貴方と僕は表裏一体
それ故触れる事も出来ず
交差はすれども 交われない
貴方は僕よりずっとずっと
上の次元にいるから
ただ僕は眩しそうに
貴方の姿見上げるだけで
目の前を轟音を立て落ちゆく銀色の糸
鴉色をした僕が踏み入ってはならない聖域
僕には無い"光"で貴方は満たされていて
それ故僕は貴方の光に憧れた
罪だとわかっていても
貴方に触れられるのなら 消えてもいいと思えた
翔け出した 貴方の元へ
乱反射して降る銀糸雨は
光の槍となり絡みつくけれど
僕を止める足枷とはならない
命は削られてゆくけど
それでも心まで
削れはしないだろう
貴方への想いに 支えられているから
貴方と僕は表裏一体
だからきっと伝わるさ
銀色に煌く想い
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