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桜
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作詞 依瀬 |
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舞い踊れ、花吹雪
巡り巡る季節の中で
その薄紅色の花弁を
散らせて踊れ、永久に・・・
晴れ渡る空の下、桜並木を一人歩く
足元を見下ろせば春の名残が舞い上がる
穏かな風の中で舞い散る様は儚くて
今にも消えてしまいそうな灯火に似ている
舞い踊れ、桜吹雪
穏かな風に吹かれて
散りゆく運命(さだめ)と知るならば
せめて彩れ、この空を・・・
春の気配は過ぎ去りて、冷たい五月雨(あめ)が吹き荒れる
今も残りし桜の花は無情にも散らされて
雨の中、花が散ろうと耐え忍ぶ様は気高く
幾ら雨に打たれようとも静かに佇む
耐え忍べ、雨の中
幾ら花弁が落ちようと
その幹が折れぬ限り
再び咲き誇るだろう
雨は止み、雲は流れて、山々は燃え盛り
紅く染まるその中で、春を待ち続ける
木枯らしや闇が来ても、染まりはしない
空からは雪が降り、全て埋め尽くそうとも
冬が過ぎればその枝先には蕾が芽吹くだろう
咲き誇れ、桜並木
薄紅色の花弁で
山々を埋め尽くし咲き誇れ
終わることのないように
咲き乱れて舞い踊れ
春の嵐と共に
終わることなく吹き荒べ
春の嵐と共に・・・・・・
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