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祈り
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作詞 志一 |
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街中にうごめく人々の中
ちっぽけな僕が立っている
クラクション 笑い声 足音まで
僕に何かをささやいている
それらは全てつながって
僕をひとりにしてゆくんだ
繰り返される裏切りに
心は疲れてしまったけれど
それでも僕は街の空に
足りない何かを祈っている
雲の隙間にこぼれる光が
街の全てを写し取る
アスファルト ガードレール 店の全てが
僕の夢の断面に見えた
生まれながらに与えられた
「ボク」の姿に戸惑っている
重ねる時と同じだけ
本当の「僕」とズレてゆく
誰もが知らない僕の姿
与えられた姿から
遠ざかる程にひとりになるけど
寂しさ胸に抱えることが
ひとつの通過儀礼ならば
僕は全てを受け止めよう
よどんだ空気の街の中
寂しい雨が降ってきた
怒ったように地面を叩く
悲しい音が聞こえてる
黄色い空から堕ちてきた
誰かの涙を見つめてふいに
心濡らされ悲しくなるけど
明日への光が差し込むように
誰かの涙も乾くように
僕はひとりこの空の下
知らない誰かに祈っている
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