|
|
|
染井吉野
|
作詞 曼珠紗華 |
|
許しの雨を請うように人が群がる
染井吉野の花びらが降り注ぐ
「泣いてもいいよ」
桜吹雪の真ん中で子供がひとり
染井吉野が君を抱いている
君は何の許しを待っているの
僕は何を許してもらえるの
風が泳いでいるのが君には見えますか
光のため息が君には聞こえますか
染井吉野は君の憂いと手を取って
美しくなることを知っていますか
君が悲しむ必要はないよ
花は散っても染井吉野はそこにある
君が涙を零しても想いは残るように
来年も咲き誇れるように君は祈らなきゃ
「生きてもいいよ」
桜吹雪の真ん中で呼び声ひとつ
染井吉野は君の手を放す
何故君は祝福を疑うの
何故僕は祝福を願うの
樹の言霊に君は触れられますか
花びらの舞にあわせて君は歌えますか
染井吉野は君との一瞬のために
花開き散ることを知っていますか
君がためらう必要はないよ
動いた心に素直になればいいよ
誰も君の存在の邪魔はしないから
生きて感動できることに君は喜ばなきゃ
「望んでもいいよ」
許しの雨を請うように人が群がる
染井吉野の花びらが降り積もる
人々には許しと慈しみを
僕には無償の愛を
|
|
|