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恋と理想の危険な関係
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作詞 ガゼル |
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理想の彼はあくまでも自分のナルシズムの投影でしかありません。問題は時間が経つにつれ現実の彼との間に必ず違和感が生じてきてしまうという事(当たり前ですね)
すると、例えほんの些細なことでも、それまでの理想が失望に変わってしまいます。その反転ぶりは劇的です。彼は落ちた偶像となり、最低!な存在となりはてる
そのとき、女性は心の中で叫びます。「私が男だったらもっとすばらしくなれたのに。あなたは本物の男なのに、何よ、このザマは!」
かくして彼女は男という立場に対して一種の「ねじれた仕返し」を食らわせます。同時にろくでもない男に引っかかってしまったという自己嫌悪に陥る羽目に
当然のことながら最初の理想が高ければ高いほど失望は大きく、その失望感は一種の根源的なトラウマの再現となって自分に襲い掛かってきます
それなのに、こういうパターンの場合、女性は同じ事を性懲りもなく繰り返してしまう。理由は、トラウマは無意識にリピートされるものだからです。そこからは中々抜け出せるものではありません。深層の原因を自分で丹念に分析しない限りは…
恋と理想、ナルシズムは切り離せません。でも恋愛における自分の無意識のからくりを知るだけで恋はずいぶんスムーズになるものです
と同時に、相手が理想的なイメージだけではない「生身の人間」だというごく当たり前の事実にも、改めて気づく必要があるのかもしれません
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