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サクラ
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作詞 sukedon |
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ライトアップされた桜の木の下で
凍えるような思いにたどり着いた
地べたの上でひざを抱いて
泣きそうになりながら自分に問いかけた
僕の真ん中にあるものを
もし誰かに奪われたりしたら
僕は崩れてしまうのだろうか
君と出会っても何も想わなくなるのだろうか
一ヶ月なのか一年なのか
永遠とも思える時間
気付けば独りだった
傍には僕が作り上げた君が 日ごと崩れる笑顔と共に
描こうと必死なんだ 時には本当に信じた青写真を
だけど想像画がホンモノに勝ることなんてないから
僕の中で光を掴むなんてとても失礼だ
今から死ぬまでずっとそれを信条にしていたい
えらく肌寒く感じる春風の中で
自分の胸に手をあててみた
いつも君は僕の全て見てくれているよね?
返らない答えに不安を抱いた
遂に奪われてしまったの?
僕に答えは分からない
すぐに分かるのだけれど
考えるのが怖くて 君がただの人になってしまうのが怖くて
描こうと必死なんだ 時には本当になった夢物語を
だけどこんな僕にはもうそんなこと出来る訳なくて
世界は六等星よりも彗星を愛してしまった
そいつが明るすぎるから見えなくなったモノが…
諦めた瞬間懐かしい香りが鼻をくすぐる
顔を上げたけど誰もいない あれ気のせいかな
サクラが呼んだ 振り返った
時間は永遠を一瞬で逆流した
守ろうと必死だったんだ 僕の中にいる君を
君が取り返してくれたからまた君と笑えてる
何も出来なかった僕の強がりがやっと芽吹いた
眩しいものだけ追いかける 人って調子のいい生物だ
僕もその中に埋もれていたのをまず君に謝ろう
ライトアップされた桜の木の下で
サクラを愛する男は思った
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