|
|
|
Train of Departure
|
作詞 アウトレット |
|
電車の窓に映る景色が
無数の線へと変わる頃
静かに涙が頬を伝う
手の届かない町を思い
震える右手をしっかりと押さえて
券売機で切符を買った
今まで綴ってきた物語に
別れを告げる切符を
名づけられた時から 始まった物語
長い文章にピリオドを打ち 新しいページへ
出発の合図が出て
線路が悲鳴を上げる
泣き声を届かせられない
僕の代わりに泣くように・・・
いくつもの踏切が泣いていた
何度も通った踏み切りたち
真っ赤になった僕の両目と
同じ色で泣いていた
電車は規則正しい音で
僕を静かに揺らす
揺り篭になってくれるのかい?
泣き疲れた僕のために
記憶が思い出へと 変わるのを感じ
涙がこれ以上こぼれないように そっと目を閉じた
変わらないと思っていた
自分が変わり始めた
動かないと思っていた
物語が動き始めた
新しい物語の
舞台が僕を待っている
冷たいか温かいか・・・
泣いていては冷たいだろう
電車の窓に映る景色が
線から元に戻る頃
新しい景色が笑顔の僕を
温かく迎えてくれた
|
|
|