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りんごの木 〜あなたへ
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| 作詞 テンテン |
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私にはもう あなたにあげられるものが
何ひとつとして残ってないの
こみ上げて来る想いを伝えてもいいかしら？
例えあなたが必要なくても・・・
小鳥の歌を憶えてる？
大地の声 空の涙を知ってる？
遠い昔あなたが聞き入るように
何度も話してあげたこと
私の木になる赤い果実をほおばり
枝にぶら下がって遊んだね
疲れた時には木陰で休み
私に物語をせがんだね
月日は流れて私ひとり
あなたとの想い出だけをこの胸に・・・
”おかえりなさい” あなたが帰るこの日を
どれだけ待ち望んだことでしょう
幼い記憶に甘えていいのよ
時が過ぎあなたが大人になっても
赤い果実をあげましょう
それともこの枝で遊びましょう
でも あなたが望むのは心じゃなくて
痛い現実を生き抜く全て
それなら私の果実を売り
この枝でお家を建てましょう
太い幹は遠くへ行ける舟となるわ
あなたに全てあげましょう
そしてまた月日は流れて私ひとり
あなたとの想い出だけをこの胸に・・・
”おかえりなさい” あなたが帰るこの日を
どれだけ どれだけ長く待ち望んだことでしょう
ずいぶん疲れ果ててしまったのね
でもね私にはもう あなたにあげられるものが
何ひとつとしてないの
残ったこの小さな幹（私）に座ってね
あなたが大好きだった物語を聞かせてあげる
あなたが眠るまで・・・
私が果てるまで・・・
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