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「雨後晴後雨」
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作詞 煉慈 |
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自分のすべてを知った気でいた
でもそれはただのカモフラージュでしかなくて
自分を隠すことに慣れてしまった
本当の自分の心に気付かずに
わかりきっていたことに気付かずに
あなたへの思いを伝える事さえ怖れていた
でも伝えられない事はさらに怖かった
だから自分の思いを初めて人に打ち明けた
そんな臆病な自分にあなたは微笑みかけて
「ありがとう」
そのたった一言で抑えていた大粒の雨は溢れ出した
あなたとの時間は一瞬一瞬がかけがえのないもので
あなたとの時間は自分の人生そのものでした
手をつないで歩いた並木道
一緒に座った駅のベンチ
あなたのその笑顔はまるで太陽のようで
曇ることなど一度もなかった
でもその幸せは一時でしかなかった
あなたは僕にあの時と同じように微笑みかけて
「ありがとう」といった
こんな時にさえあなたの微笑みに魅せられている
僕に背を向けあなたは目の前から去った
いつもの太陽はいっそう眩しく見えた
外は真夏のように晴れているというのに
大粒の雨は止まる事なく僕の目を濡らしていった
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