|
|
|
コイウタ
|
作詞 斎月 |
|
あなたがいたから わたしがいた
わたしがいたから あなたがいた
ただ それだけのことで
それが 何よりのことで
もうきっと 忘れられてしまったあの日の庭で
小さな紅い花 見つけて
いたずらっ子のように 微笑んで
まだ短かった私の髪に ゆっくりと
「素敵だよ」
挿してくれた 手の温かさ
今もほら 私の中に・・・
ついこの前 冷え冷えとさえしていた綺麗な月の夜に
漆の紅い櫛 手に持って
子を慈しむように 瞳細めて
だいぶ長くなった私の髪を ゆっくりと
「綺麗だね」
梳いてくれた 優しい声
今もほら 私の中に・・・
あなたがいたから わたしがいた
わたしがいたから あなたがいた
ただ それだけのことだったけれど
それが 何よりのことだった
幼い日からつづいた温もり
すぐ傍にあった優しさ
ずっとつづくと思ってたのに
すぐ傍で わたしの隣で
あなたがいたから わたしがいた
わたしがいたから あなたがいた
あなたはいく 決して手の届かぬ所に 永遠に
わたしはいる ひとりきりで膝抱えて ・・・いつまで・・・・?
あなたがいたから わたしがいた
な の に
わたしはいるのに あなたは・・・
・・・・この言葉の続きなんて 言えるわけ・・ないでしょう?
|
|
|