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咎める空
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作詞 時穏 |
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同じだった。
あの日と、同じ。
私が初めて 過ちを犯した日と 同じ空。
『殺人』なんて、この世じゃ当たり前
誰もが懐にナイフを隠し持っている。
でも私は そうじゃない。
『身代わり』なんて、この世じゃ当たり前
仲間が危ないなら、自分が犠牲になる。
でも私は そうじゃない。
『殺人』は、絶対にしない。
『身代わり』にも絶対にならない。
そう、私が犯した罪は、
『この世』という犠牲を払って、自分だけ助かろうとした事。
誰が私の足に縋り付いても、
それがたとえ子供であっても、それがたとえ、赤ん坊を抱いた母親でも、老人でも、その手を払いのけ、自分だけ、助かろうとしたこと。
殺人をしないのは、罰が下るのが恐ろしいから。
身代わりにならないのは、死ぬのが恐ろしいから。
この世を犠牲にしたのは、
堕ちていくのが恐ろしかったからだ。
同じだった。
あの日と、同じ。
私が初めて 過ちを犯した日と
同じ空。
まるで私の罪を
咎めている様な・・・。
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