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旅立ち
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作詞 星砂 |
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校庭の隅に植えられた大きな
桜の木が薄紅の花をつけた
今年で見納めの独特の風景
夢を語った外階段の踊り場
静かな空に響く僕等の声
昨日まであった当たり前の居場所
今日から進む僕等のそれぞれの道
目指すところが違っても同じ気持ち
過ごした日々は思ったよりも鮮明で
友の話声も笑う顔も 瞼の奥残ってる
いつか写真がセピアに色褪せても
共に歩んだ軌跡の痕は
思い出という宝物になる
机の端に書いた小さな落書き
つまらない授業も少しは意味があり
現実になる材料になっていく
翳(かざ)した手が雲の高さを教える
それが僕等を待つ課題だとしても
進むしかない果てしない道程
今日から始まる僕等の物語
違う場所にいても心は通じてる
季節が別れと出会いを運んできては
新しい明日をまた重ねて 歴史を付け加える
気づかず過ぎた昨日を振り返る時
僕らがいた確かな時間が
これからの未来に繋がっていく
三月の桜は旅立ちに色を添える
忘れない様に無くさない様に 季節が廻るたびに
そっと心に記憶の花を咲かす
僕等のいた確かな証を
青い空に見せ付ける様に
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