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御免
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作詞 黒鎌 |
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くるくると回り むせ返るような この世界で
僕は 君と出会った
我儘で自分勝手で無知で ホント救いようがなくて
けれど君は
どこまでも純粋で傷付きやすくて涙もろくて とても優しくて
僕は君と一緒にいるのが辛くて でもそれと同じくらい いいえ それ以上に楽しくて
僕はいつも呆れてた それと同じぐらい 僕はいつも笑っていた
君はいつだって どうにかしようとしていた
どうにかしようとして 一人で考えて 一人で思いついていた
僕の意見も 回りの意見も 何もかも聞かずに突っ込んで
そして 傷付いて泣いて帰ってきた
声をかけようとして 抱きしめてあげようと思って 手を伸ばして
伸ばして伸ばして ゆるゆる 下ろした
何も出来はしないのに 何と言えば良いのだろう
僕は君に 何と言えばいい
何と言えば 君は泣き止んでくれるのだろう
君は傷付いて 泣いて 喚いて 責任転換すら出来なくて
どこまでも響く君の泣き声を 僕は耳を塞いで 聞こえないようにしていた
必死に聞こえないフリをしていた 必死にそうしていた
君の泣き叫ぶ声が聞こえなくなった頃 僕はやっと分かった
簡単な事だった 考える事も必要が無かったくらい 簡単な事だった
とにかく早く君に会いたくて 走って走って君の元へ行く
君は泣き腫らした目を ゴシゴシと擦っては 何かを呟いていた
僕はそれに ゆっくりと歩み寄って
出来るだけ優しく 抱きしめた
君は身体を固くしたけれど 僕は構\わなかった
そう 思いつけばそれだけの事
君を抱きしめてあげれば 良かったんだよね
気付かなくて御免 直ぐにしてやれなくて 御免
くるくると回り むせ返るような この世界で
僕は 君と出会った
この世界の 沢山の男と女の中で 僕らは出会った
僕は君と一緒にいるのが辛くて でもそれと同じくらい いいえ それ以上に楽しくて
僕はいつも呆れてた それと同じぐらい 僕はいつも笑っていた
「御免」
そう言って 僕は 君を抱きしめる腕の力を 少しだけ強めた
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