|
|
|
最期の詩
|
作詞 玉響2 |
|
この詩がみんなの瞳に届くころは
もう僕はこの世には居ないだろう
一つだけわがままを聞いて欲しい
天国へ行っても玉響という人物が
確かに此処にいた事を忘れないで お願いします
いままで言えなかったけど僕は癌と戦ってる
誰にも告げず静かに亡くなる事も考えたけど
華奢な心だから孤独を背負うのは無理だった
此処の詩を見てると生きる希望が沸いてきて
どんな人が書いてるのか想像を膨らませてた
研ぎ澄まされた心の持ち主ばかりで
僕の出演できる舞台ではなかったよ
こんな詩を書ける人達なら信じれる
すべての傷を見せても後悔しないと
最期だから言うよこれまで作ってきた詩は
現実の事ではなくて全て架空の世界でした
10歳と嘘をついてたけれど23歳でした
肌の傷跡を見る度、よみがえる辛い過去に
どうしても耐えれなくて逃げたかったんだ
だけど今度ばかりは逃げられないみたいだ
現実と向き合ってゆこうと決めた時
学生の頃いつも死にたいと思ってた
自分が馬鹿らしくて仕方なかったよ
いざ死を目の前にして見ると怖くて
一mmも動く事なんて出来なかった
当たり前のように迎えていた朝さえ
いまとても愛しくて大切に想えるよ
あと僅かな時間で地図に無い場所へ
時の無い場所へ旅立ってゆくけれど
僕は此処で出逢えた絆達を忘れない
こんなにも勇気と希望をありがとう
そして誰よりも両親には感謝している
父親は厳しくて母親は優しい人だった
はじめて産まれた子供が僕でごめんね
何も出来なくて迷惑を掛けてばかりで
冷たい世間の目にもさらされてしまい
僕なんか産まれなければ良かったんだ
それでも愛情をかけて育ててくれた事
天国に行っても永遠に忘れはしないよ
恩返しも出来なくて本当に申\し訳ない
先に逝く親不幸な息子を許してください
最期の最期まで病気と戦ってゆくけど
どうしても運命には逆らえないみたい
せめてもう一度、満開の桜を一緒に見たかった
せめてもう一度、花火大会に出掛けたかった
せめてもう一度、貴方の誕生日を祝いたかった
せめてもう一度、クリスマスを過ごしたかった
窓の向こうの花が散った そして僕は・・・
|
|
|