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卒業
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作詞 空飛夢 |
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卒業の日、いつもと同じように学校の門をくぐった。
あの入学式と同じように学校の門をくぐった。
門をくぐれば当たり前のように皆がいた。
当たり前のように「おはよう」と声をかけた。
これがこの学校でこの仲間たちに言える最後の「おはよう」だった。
入学式の日、これから始まる学校生活に胸膨らませ隣の席の人に「よろしく」と笑顔で声をかけた。
笑顔が絶えない日々が流れた・・・
教科書に隠して漫画を読んだり、おしゃべりが絶えなかったりして先生にも怒られた。そのたびに「うるせー」と反抗した。
恋もした。友達と恋人が重なっているのは知っていたがそれだけは譲れなかった。かっこつけもしたりした。それも良い思い出。
3年生になれば受験という見えない壁が立ちはだかりながらもみんなで越えてきた。
「頑張れ」「応援してるぞ」
友達のありがたさを知った。
部活の引退試合。最後まで諦めなかった。1秒でも長くこのメンバーでやりたかった。練習がきついときには皆で励ましあった。意見が合わず対立もした。でも最後は1つだった。
修学旅行、遠足・・・どれも良い思い出。すべては皆がいてくれたから。
卒業式、最後のプログラムが終わった。
3年間の学校生活で得たもの・・・
学校の授業より大切なものを見つけた、言うまでもなく「友達」だった。
お前らと友達だったことを誇りに思う。
みんなの笑顔が支えになった。
卒業式が終わるとみんなの顔がさわやかだった。
「最高の友達と先生を得た」胸張って言える。
今、一番好きな言葉は?と聞かれたらこう答えるだろう
「Forever Friend」
1人ひとり帰っていく。その背中は大きく見えた。
みんなにさよならは言わなかった。
またいつかどこかで会えると信じてるから・・・
入学式の日、笑顔で「よろしく」と言った。
そして卒業の日・・・
笑顔で・・・
「本当にありがとう。みんなに会えて良かったよ。」
これがこの学校で皆と交わした最後の言葉だった。
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