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夏駅
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作詞 春 |
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夏の駅のホームで ベンチに座りながら
二人で片方ずつのイヤホンをして 季節外れのクリスマスソ\ングを聞いていた
それでも、僕は音楽よりも
君と繋いだ手の温度を感じる方に夢中だった
肩に寄り添う君にかける言葉
ずっと探してたんだ
何ていえばいい?
愛してるなんて ありきたりな言葉
不器用な僕には伝えれないよ
ふと鳴り響くベル
君は閉じた目を開けて行こうとするから
慌てた僕は 行かせたくなくて
繋いだ手を強く握り締めた
ずっと好きだよ 君が好きだよ
君に出会えた それが僕の一度きりの幸福
目覚めた朝 夏の夕日 雪の冷たさ 降り積もる涙
溢れかえる程の記憶 気持ち
全部 伝えたい
僕の声に乗せて伝えたい 君が好きだよ
停まる電車と僕を見て 困ったような顔をする君
僕は寂しさを誤魔化すように がむしゃらに笑った
ごめんね 困らせて ごめんね
笑う君 解かれた手 離れる体温
「さよなら」言いかけて、「またね」そういう君が 堪らなく愛しくて
ありがとう
小さく呟いた
掠れた涙声 君に気づかれただろうか
夏の駅のホーム 一人イヤホンをつけて音楽を聞く
隣に居た君は もう居ない
ベンチに残る温もり 掌に君の体温
季節外れのクリスマスソ\ング
僕は 君を待ってるよ
桜吹く その季節まで
僕は 君を待ってるよ
「愛してる」
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