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鍵がない
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作詞 銀狼 |
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昨日とさして変わらない 味気ない今日が終わってく
悟ったようなため息で 擦れた哀愁を演出
暗い車窓に透けている 不気味な男が俺なのか
作り笑いが巧すぎて 神様でさえも騙せそうだ
肩の力を抜いてと言われても 抜き方が分からないし
ドミノ倒しみたいな日々だけど 自分では止まれないし
黒い秘密の運び屋なんかと 勘違いされてみたい
地獄と背中合わせの日常 うまく渡ってみせるよ
でも今はそんなことより
鍵がない 胸のポケットに 予\想外 部屋に帰れない
金もない どこも入れない どうしよう 夜はまだ長い
機能\もあまり分からない 最新のケータイを片手に
狙ったようなため息で 行く先も知らず街に出る
物欲しそうな犬が来る とりあえず頭を撫でてみる
しっぽを振って甘え顔 お前のそれも作り笑いか
空が無限に広いと知ってても 羽根なんか生えてないし
いっそのこと天使になりたいけど 魂が邪魔するし
ホームレスにお仲間なのかと 勘違いされたみたい
案外話が合うのかも知れない 語り明かしてみようか
だがしかし驚いたことに
鍵がある 脚のポケットに 嘘みたい なんで気付かない
帰ろうか 風が攻めたてる 呆気ない あまりに呆気ない
夢がない ここで帰ったら 色気ない 今日と同じ明日
北の空 星が飛んでいく どうしよう 夜はまだ長い
夜更け頃迷い込んだ丘の上で 絶望に溶け残る希望のような
鮮やかな陽炎に見とれている どこへでも行けそうな解放感
そして長い夜が明けた
鍵がない 空に捨ててきた 泣きそうな 影を断ち切って
過去のない 未来を犠牲に 無理矢理に 今を手に入れた
鍵がない 星になったのさ 奔放な 夢にエントリー
運命は 敵か味方か 今まさに 賽(サイ)は投げられた
さあ どうしようか
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