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無天
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作詞 縊鬼 |
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娑婆と冥土をくるくる廻ってとおりゃんせ
乙夜に緋の糸で白い千羽鶴を折ったその日
夕星を見つけた幼子 静寂にそっと夜明けを祈った
涙は雨に溶けた
螺旋状の螺旋をきりきりきりきり 甦る
囲め囲めと皮剥がれ 門には咎人が待つ
水面に映るちいさな鬼の目
鏡、鏡と円を組む「鬼子と組まばあな恐ろしや神隠し!」
赤く赤くきっと遠く 落ちた鈴の音
暗闇の奥で 黄昏に染まりゆく
積みたる塔を崩した
お面を被った七つの子 口笛吹きつつ逃げてゆく
西へ西へと急かすように 幸せに手を伸ばす
一番星に背伸びした 鮮やかな紅散ってゆく
足跡 雑音に風招き声を上げた
娑婆と冥土をくるくる廻ってとおりゃんせ
お花を摘みにゆきましょう
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