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マッチ売り
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作詞 和家 |
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寒い空の下 雪振る街を裸足で駆ける少女
手に持つ籠の中は 手作りで粗末な小さなマッチ箱
人々は少女を見ては 見ぬ振りで
少女は今にも途切れそうな声だ
『どなたか 私のマッチを買って頂けませんか?』
少女は一人 帰宅する人々見ていた
空を見上げても 雪は止まない
ただ少女のブロンドの髪を覆うのみ
神よ 何故彼女はこうも不幸なのか?
確かに少女の足には 大きな赤い靴があった
だが馬車に追われた時に無くしてしまう
大きな赤い靴は 別の少女に拾われた
何時か生まれる自分の子供に贈る
『赤い素敵な揺り篭でしょ』
この街はいつも悲しみに包まれていた
空を見上げても 涙は止まらない
ただ少女の頬に雫が伝うのみ
神よ 何故彼女はこうも不幸なのか?
寒い空の下 家に帰ることも出来ない少女
赤く腫れた手の中に 手作りで粗末な小さなマッチ箱
少女はそっと一本 取り出して
壁にこすり付け 火を灯す
『中に見えるのはおばあちゃん?』
少女は一人 火を灯し続け
空を見上げると 流れ星が一つ
何時しか少女は動かない
神よ 何故彼女はこうも不幸なのか?
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