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凪の街
作詞 アウトレット
空に浮かぶ太陽と月 
流れるものはそれぐらい この街では
子供が生み出す 
シャボン玉さえ飛ぶことなく地に落ちてパチンと割れる

ある二人が手をつなぎこの街を出て行こうと・・・
流れ着く場所の当てもないまま 彷徨うけれど
風に頼ることさえ出来ない

滑空することを許されない鳥たちの嘆きのように
休み無くはばたきこの街から逃げだそうと言った
揺れる花が見たいのと彼の手を強く握った
凪の街よ 今だけは風を吹かしてくれ


立ち並んだ工場たち 
その煙突から出る煙も 一本線で
風が消えて 
人の心の波も立たなくなってからは平和の街

ただそれは建て前で平和という仮面が
この街の天井に覆いかぶさっている現在
外からの風は拒まれて

揺らめくことを許されない花たちの泣き声に似て
冷たい空気に身体震わせて彼女は泣いた
流されること無く槍のように鋭い雨が降って
容赦なく彼らの心と身体を貫いた

どうか別れを告げさせてくれ 風さえない凪の街よ
二人は荒れてる波に呑まれるのを望んでる
嘆く鳥や泣く花にそっと吹いた一陣の風
導くようにそっと二人の間すり抜けた・・・

風が吹かない凪の街に今・・・

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 凪の街
公開日 2006/01/19
ジャンル ポップス
カテゴリ その他
コメント 第七弾。ラストです。ある風のない街の物語。
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