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絶望サウンド
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作詞 月猫 |
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自由だとか独立とか喚き散らすひとりの朝は
見つからない居場所への言い訳を探してるだけ
発信され続けている愛のうたはただ陳腐で
受信拒否されて道に転がって息絶えてゆく
繰り返す言の葉は不幸自慢
わがままな世の中のメランコリー
羽と呼ぶには縛られすぎたか 工事現場の憂鬱チャイルド
百万の脳を侵す倦怠 甘い電波に乗せて流そうか
望む答えはありそうにないが ひとりよがり得意なドリーマー
過ぎた遊びにひとさじの毒を 馬鹿な奴には良く効くのだろう
感染 していく
電子音に占拠された街の夜はなんて寒い
やってこない春を身を縮めて待ち続けるだけ
濁った水に映る月は別に汚くも見えず
凍えかけた指で掴もうとして限界を知った
溢れ出る情報は真理気取り
不愉快な灰空はシンメトリー
涙乾いた時代の終わりに いともたやすい楽園ビジョンを
負け犬よりも下に位置して潰れていくだけ 良くある話
疲れた誰に捧げてみようか 手触りのいい絶望サウンド
全部溶かして混ざってしまえば 怖いことなど起こらないだろう
緩やかな 自殺
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