|
|
|
歌
|
作詞 林檎 |
|
楽しい歌を歌いたい
爽やかな水色の空に
私の声を乗せたい
画面の向こうの歌姫みたいな
綺麗な音は出せないけれど
遥か彼方
あの空の向こうの君へ
ねえ、届いた?
誰より先に、君に伝えたい
「私は今笑っているよ」
ずっと君の面影を探した
君の写真を見たら泣いた
想い出の消しゴムはなかなか字を消せなくて
自分が怖かった
鏡を覗いたら、汚い顔の私が
自分を氷の眼で睨んでいた
「強くなりたい」
ただそれだけを願った
「私に出来るかな」
心の中を駆け巡ったのは
強い希望に絡みついた「不安」と「恐怖心」という
黒い蔦だった
だから私は君に語りかけた―\君が目の前にいることにして
「いつも言っていたね。『迷う暇があったら初めの一歩を信じて踏み出せ。俺がいるから』
君はもう私の隣にいないけれど、
どこかで元気に笑っていると
また綺麗な花を幾輪も
咲かせていると信じて
歩いてゆくよ
|
|
|