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拝啓…
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| 作詞 omoigusa |
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自分らしさの重みの中で
苦しんだりはしていませんか？
長らく手紙が途絶えると
わがまま勝手な気持ちより
貴方の安否が気遣われます
其方での日々はどうですか？
何も話題が無いのなら
「元気ですよ」と一言書いて
ポストに放り込んでおくのが
こう言う馬鹿には良いのです
慣れぬ異国の生活は
時には辛く重いでしょう
時には月夜が寂しいでしょう
風邪はひいていませんか？
肩凝り色の溜息が
瞼を重くするのなら
全てを忘れて眠りについて
明日を生きれば良いのです
颯爽とした後ろ姿
あの日の貴方は美しかった
思わず言葉を失う程に
涙は零れていませんか？
言葉に紡げぬ心の声に
全てを失いそうな時は
遠い大地に穴でも掘って
埋めてしまえば良いのです
優しく強い自分の姿に
傷付けられてはいませんか？
時間に埋もれて自分の形を
見失ったりしていませんか？
剰りに強い自分の影に
心砕けてしまう時は
裸体に等しい自分の姿を
さらけ出しても良いのです
愛に満ちた笑顔の裏に
何か恐怖を感じる時は
昔泊まった小屋に隠れて
忍び泣いても良いのです
記憶の隅に追い遣られても
貴方の為に愛を灯す
そんな場所があるのです
戻れる場所があるのです
何かあったら手紙を下さい
何もなくても手紙を下さい
辛い事は話して下さい
哀しい時には泣いて下さい
遠慮しないで僕の前では
裸の貴方で眠って下さい
何かあったら呼んで下さい
直ぐに其方に参ります
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